今年の冬は、「過去最強クラスの寒波襲来」 「平成最強の大寒波」 と言われ全国で大雪や猛吹雪、暴風、高波に襲われ、強烈な冷え込みや厳しい寒さとなっています。
1月12日頃から今日までに、私の住んでいる所で朝の外気温は氷点下の日が多く、例年では冬に10日ほども氷点下になるかなぁという暖冬の冬が多かったのですが、今年は極寒の冬を経験しています。
1月12日 糸魚川から上越に向う時
国道8号線でトラックが立ち往生して3時間、車の中で缶詰状態となりました。
14時30分に出て直江津に着いたのは20時30分時着 6時間かかりました。通常は1時間弱の道のり
我が家で朝 温度計(外気温)の数値「-4.7℃」という表示を初めて見た時は、その日から数日は「水道管が凍結した。」「給湯器からお湯が出なくなった。」というお宅も多かったようです。
外が寒い分、家の中は暖かくという事で、暖房の設定温度をいつもより高目に設定している方が随分いると思いますが、断熱性能が高ければ問題ないのですが。現在の家の断熱性能は古い基準の数値から新しい基準の数値に移行する期間で、2020年からは新しい基準で住宅を建てる必要があります。
古い基準で建てられた家に住んでいる方は、今回の冬はとても寒く感じられるでしょうし、暖房コストもかなりアップしているのではないでしょうか?
住んでいる家を何とかして温かくする事はできないかと考えると、断熱性能をアップする場所として
窓、天井(屋根の下の天井)、壁、床と大きく分けて4つ場所がありますが、断熱性をアップするとすれば
■窓: 窓の枠に後付けの樹脂サッシを取り付ける これが、一番手軽で暖かい事が実感できる方法です。
予算があれば、1枚ガラス(単板ガラス)ではなく2枚ガラス(複層ガラス)にすれば更に効果が
期待できます。
■天井:天井裏に入り、断熱材を敷き詰める作業となりますので、天井と屋根の間に人が入れて作業できる高さ が必要です。昭和50年代に建てられた住宅では天井に断熱材が入っていない事が多いので、冷気が天井から降りて寒いと感じやすいので 繊維系の断熱材を敷き詰めれば大変効果的です。
■床: 天井と同様に床下に入り、断熱材を床板の受けている木(根太)の間に敷き詰める作業となりますので、地面と床の間に人が入れて作業できる高さが必要です。
古い建物の床下は、コンクリートで湿気を遮断している事が少ないので、湿度の高い床下が多いので断熱材を敷き詰める前に、防湿シートを敷いた方が良いのですが、施工的に難しい場合は、発泡系の断熱材を敷き詰めた方が良いでしょう。
又、畳の部屋がある場合は、畳と床板をはぐり、そこから各部屋へ断熱材を入れることができるので施工的に時間が短縮できます。
■壁: 外側に面する壁の間に断熱材を入れる必要がありますが、外側には「外壁」が内側には「仕上げ材」の壁が張られているので、どちらかの壁を撤去する必要があります。コスト的には一番費用のかかる工事なので、古くなった外壁の張替えを考えている時に、工事費はアップしますが、断熱材の入れ替えを検討された方が、快適な住まいになると思います。
断熱材はガラス繊維系ですと内側から施工する商品が多いので壁内結露を考えた時に、発泡系の断熱材をお勧めします。
今のすべての部分の断熱工事をすれば、快適な生活が出来るのでしょう。
夏も厳しい猛暑ということで報道されていますので、断熱性能をアップする事によりエアコンの冷房効果も良くなりランニングコストも大幅に削減できる事を考えれば、「暑い夏を涼しく!」「寒い冬を温かく!」という事を可能にする断熱効果を考えてみてはどうでしょう。